←戻 |
青空の下で抱きあう。 甲板には乾いた風が吹いているというのに、淫らに濡れた口唇を重ねあう欲塗れのふたり。 「はぁ…っ」 荒く息をつくサンジの濡れた瞳。 それを熱く見返すゾロの熟れた瞳。 まるで糸にでも引っ張られるように引き合わせて、絡む。 「ン…も、やばいって」 遠くで聞こえる仲間たちの声に制止を呟くサンジは、それでも絡めた腕を解こうとはせずにゾロに獅噛みついて。 試すように。 「やめろよ」 乾いた風がふたりの隙間を埋めようと流れるのに、ゾロはそれを許さずきつくサンジを抱きしめると。 「もっと?」 虞と興奮。 「あ、…」 なんで抱き合うのか、なんて。 わからないままに絡める腕の強さは理由など要らないくらい熱くて。 痛くて。 いっそ曖昧。 |
←戻 |